資格に逃げる前に。あなたの「当たり前」が、心から待ち望まれている「別の場所」の見つけ方

名古屋の街も、少しずつ春の気配を帯びてきましたね。 名駅ビルの合間を抜ける風が、どこか柔らかく感じられるこの季節。

3月、4月という区切りを前に、「今のままでいいのだろうか」「自分の価値は、この先も通用するのか」と、ふと立ち止まって自問自答されている経営者やリーダーの方も多いのではないでしょうか。

売上アップの専門家渡辺です。

元銀行員として、そして20年超、コツコツ現場で事業を動かしてきた一人の経営者として、私は日々、多くの「志あるリーダー」の悩みと向き合っています。

今日お話しするのは、先日ご相談いただいた、ある派遣でお勤めのAさんの話です。
これは、今「自分の市場価値に限界を感じている」すべての方に届いてほしい「15度ずらしたポジショニング」がもたらす、新しい可能性のお話です。


「もう、今の仕事は限界かもしれない」という焦り

Aさんは現在、ある業界で派遣のプロジェクトマネージャー(PM)として活躍されています。
非常に優秀で、現場の調整から複雑な進捗管理まで、彼がいなければプロジェクトが止まってしまう。
そんな、現場に欠かせないプロフェッショナルです。

しかし、そんな彼も深い悩みを抱えていました。

「渡辺さん、今の契約がもうすぐ終わるんです。年齢的にも、この業界で今の立ち位置のまま受注し続けるのは、そろそろ限界が見えてきました。常に若手と単価を競い、いつまでこの緊張感の中で走り続けられるのか……いつまでこの仕事があるのか……」

Aさんの言葉からは、積み上げてきた技術への確かな自負と、それ以上に大きな「出口の見えない不安」と「自信のなさ」が伝わってきました。
彼はその不安を打ち消すように少し笑顔でこんなことも話してくださいました。

「だから、心機一転、新しい資格を取って副業を始めようかと思っているんです。何か武器を増やさないとね。」

私は、今のお仕事からかけ離れたその新しい資格に違和感を感じたので、その言葉を遮るように、落ち着いてでも確信を持って伝えました。
「Aさん、資格の勉強を始める前に、一度立ち止まって今のお仕事見直してみませんか? あなたが今『当たり前』にやっているその業務。実は、市場での立ち位置を少し変えてみたら、他の業界にとっては宝の山かもしれませんよ。」

「新しい何か」を付け足す前に、今ある「宝物」を磨き直してみませんか?

世間一般のキャリア論では、「今のスキルが通用しなくなったら、新しい資格や技術を身につけてサービスを増やすか、売れている仕事に変える」と教えられます。
まるで、自分という商品をモデルチェンジし続けなければ、市場から捨てられてしまうかのような恐れや不安からの行動促進。。。

でも、恐れや不安から起こす行動の先には、実はまた恐れや不安が待っていることが多いのです。←考え方の癖があるから
元銀行員として数多くの稟議書を見たり本店の審査部長とのやり取りすることを通じ、伸びる会社と潰れる会社の差を肌で感じてきた私には、違う景色・可能性が見えています。

「みんなが持っている資格」を取ることは、自ら「比較検討される場所」へ飛び込むことと同じです。
この方の場合、後発隊な上にまたもやここでも単価競争に巻き込まれ、結局はまた「誰でもいい仕事」の枠を奪い合うことになりかねません。

大切なのは新しい武器を足すことではなく、今持っている武器が「最も喜ばれる場所」へ移動すること

Aさんだけでなく、あなたもですが、勝てない場所で努力を重ねるよりも、自分が最も輝く場所へ、すこしだけ向きを変える。
それが、1番簡単でローコストで価値を最大化させる道なのです。

元銀行員としての確かな視点で、Aさんの歩みを「価値」へと変えていく

「そんな都合の良い場所、本当にあるんですか? あればいいですけど……」

半信半疑のAさんに、私は「徹底したマーケティングリサーチ」を提案しました。

「伴走者」として実際にリサーチに基づいた戦略提案を行っている

単なる「強み探し」の自己分析ではありません
市場の需要、そして何より「そのスキルに対して高い対価を支払う動機があるか」を、銀行員時代に融資審査をしていた時のようなシビアな視点で見極めてゆくのです。
これは、今回はスキルですが、商品に変わっても同じこと。

AさんのPM業務の中には、ある「特殊な領域」が含まれていました。
また、それはご本人はお宝だと感じていない「ごく一般的な業務」でもありました。
その業界の人にとっては日常すぎて誰も価値だと思っていないけれど、実は高度な専門性と、何より「現場の細かい気配りや調整力」を要する部分です。

私は有料リサーチとして、さらに深く広く市場を洗い出す作業をしました。

  • どの業界が、今このスキルを心から必要としているか

  • その業界は、何を解決できていないのか?このスキルをどのように使いたいと思っているのか?

  • Aさんの経歴を「どうパッケージ化すれば」そこで高単価で受け入れられるのか?

そして、膨大なリサーチデータと拾った現場の声を掛け合わせた結果……。

ありました。Aさんの経験が、「これこそが、私たちが探していた価値です」と正当に評価される場所が。
しかも、いくつも!
思ったよりたくさんの業種に望まれていて、しかも多様な働き方がありました。

「今のままでも、こんなに必要とされている」リサーチが教えてくれた3つの未来

私は、Aさんのために「3つの方向性」を記したご提案書を作成しました。

  1. 「成長分野へのスライド」: 独自の強みを持ちながらも、仕組み化やデジタル化の余地を多く残している「歴史ある実業の現場」へ、今のPMスキルを持ち込むルート。
    ここでは、Aさんは単なる外部スタッフではなく、組織を次世代へ導く「必要不可欠なマネージャー」になれます。

  2. 「専門スキルの体系化」: プレイヤーとして現場を回すのではなく、その特殊領域のノウハウを「仕組み」として提供し、組織と後進を育てる「組織構築コンサルタント」としてのルート。

  3. 「唯一無二の立ち位置」: Aさんの過去の経歴と今のスキルを掛け合わせ、特定の課題を持つ企業が「指名買い」したくなるポジションを構築するルート。
    「一見普通のスキル×特殊なスキル」または「ごく普通のスキル×複数の組み合わせ」で探せば唯一無二のポジションが取れる可能性があるのです。

これは、単なる「おすすめの転職先リスト」ではありません。 「どの場所で、どのポジションでどう振る舞えば、大切なお客様から選ばれ、高い対価をいただけるか」を記した、ビジネスのロードマップです。

ご提案書をお渡しした時、Aさんの顔がゆるんでニコッとなり表情にパッと明るい光が差した瞬間のことを、私は忘れません。(可愛い笑顔でした)
「自分の経験が、こんな風に役立てる場所があるなんて、想像もしていませんでした。よかったです。。。チャレンジしてみます!」

あなたの「現在地」を、心から納得できる「未来」へ

あなたの『現在地』を、心から納得できる『未来』へ

私は「代行屋」ではありません。 補助金の書類を書くのも、資金繰り表を作るのも、それは「経営の健康状態」を整えるための手段に過ぎません。

私の本質的な役割は、社長やリーダーが「これでいいんだ」と心から納得して前を向ける「未来の道しるべ」を共に描くことです。

「今のままではいけない」と焦って、新しい何かを付け足そうとする必要はありません。
あなたが歩んできたコツコツ積み上げた現場の経験、人には言えない苦労、そのすべてに「価値」があります。
ただ、その価値を届ける場所が、今はほんの少しだけズレているだけなのです。

ほんのちょっと向きを変えるだけで、見える景色は劇的に変わります。
銀行員として培った「数字を見るシビアな目」と、20年の実業経験で培った「人の想いを汲み取る力」。
この両輪を使って、あなたの唯一無二のポジショニングを再設計するのが私の仕事です

「自分一人が頑張り続けるのは、もう限界だ」 「今の好調を、一過性ではなくゆるぎないものにしたい」

そう感じているのなら、どうか一人で抱え込まないでください。
あなたが気づいていない、あなただけの「指定席」が、世界のどこかで空席のまま待っています。

まずは30分、あなたのこれまでの歩みをお聞かせいただけませんか? そこから、新しい物語を一緒に始めましょう。

無料個別相談(30分)のご案内

現在の事業の行き詰まりや、次なるステージへの戦略について、渡辺と直接お話しいただけます。
忖度なし、本質志向の対話を通じて、あなたの「15度のズレ」と新しい方向性のかけらを見つけ出します。

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この記事を書いた人:渡辺えりこ
パートナーズブレイン代表。経営ポジショニング戦略アドバイザー。
元銀行員としての緻密な分析力と、20年超の会社経営・実業経験(サービス業・製造業等)を併せ持つ。
単なるコンサルティングに留わらず、社長の想いを「銀行から信頼される数字」と「顧客から選ばれるストーリー」に変換し、利益体質への転換を支援する伴走型パートナー。
名古屋を拠点に全国の経営者を支援中。