クックパッド上位検索の設計から見たクラウドファンディングについての考察

みなさま こんにちは。名古屋のパートナーズブレインの渡辺です。

また久しぶりの投稿になってしまいました・・・。
今日はこのようなものがクックパッドから送られてきたので、ふいに思い出して書いています。

クックパッド 簡単 パンケーキ 検索

こちら、実は今日が初めての掲載ではなく、こんな履歴があります。
*2017.1.25クックパッドニュースに掲載♪
*2017.1.27LINEクックパッドニュースに掲載♪
*本日2017.2.25「簡単パンケーキ」の検索TOP10入り♪ちなみに検索上位4位です。

そして、こちら公開したのは2014/10/12。
今日現在のデータで、アクセス数: 42636
MYフォルダに保存してくださっている方が716人
つくれぽ(作った感想)9件、印刷71枚 となっています。

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このレシピ、実はちょうどこのころクラウドファンディングに興味を持っていて、いろんなプラットフォームがある中で、「何を基準に選択したらよいか」といういくつかの視点の中の1つとしてWEBマーケティング的な視点を個人的に調査分析していた時に実験的にUPしたものでした。

その時はクラウドファンディング業者を①主催者の意図②プラットフォームのアルゴリズム③プラットフォーム外への影響度(情報の拡散度)などなどで分類し、対象となる商材や成功の定義(目標金額達成で良しとするのか、商品化で良しとするのか、事業化まで目指すのか)によって適材適所使い分ければいいのではないかと思っていたのです。

その中で、さまざまなセミナーに参加し、どの方法が、どのプランットフォームをどう使うと一番効果的なのだろう?(売れるのだろう?に近い感覚)とそこでいろいろな方々の取り組みを見せて頂きながら一番気になっていたのが、WEBマーケティング見地でして、要するに「プラットフォームごとにいる人が異なるはずだから、そこに誰がいるかをしっかり見て市場を選択し、そこにいる人に響く商品をその人たちに響く言葉で伝えなければ、売るにもマーケティングリサーチとして活用するにも難しいのではないか?」ということでした。

これは実店舗のエリアマーケティングでも基本的に同じだと思うのですが、その市場に商圏にそもそも顧客になると思われる見込み客がどれくらいいるのかわかっているのか??と思ったのです。
当時、とりあえず出しちゃう感じで、意外とそこに着目していない人達多かったのです。

そもそも20代半ばのOLが主な住民ってわかっているのに、60代男性向けの商品をどう頑張って売ってもそこそこしか売れないでしょうし、そこで得られたマーケティングデータも使い勝手がよくないデータになるのではないかと思いました。

まあ、そもそもクラウドファンディングって最初から「誰を喜ばせる」とか顧客を決めずに、漠然と共感者をそこでなんとなく探す的なものも多いので、そういう感覚、そういう楽しみ方をしたいのであれば話は別なんですが・・・。

私の中には当時そういう感覚がなくて、せっかくのチャンスがもったいない気がする・・・・と。
私は仕事上結果(売上)を求められることが多かったので、ついそういう考え方(先に勝算をたてる的な)をしてしまうワケなんですけど・・・(どちらがいいとか悪いとか、正しい正しくないの話ではありません)

あと、個人的には、たくさんの方に喜んで欲しいから、知って欲しいから、売れる方法考えるんだよね?

自分の為でなく、使う人の為にやるんだよね?

それが本気だったら、やっぱ売るよね?売って、売れてなんぼだよね?とも思っていたから。
そして、そもそもネットに公開して売るのであれば、手売りしなくても勝手に売れていくだけの、しっかりした商品づくり&シンプルな情報提供が必要ではないか。とも思っていました。(どこまで届けるかで見極める必要があると思いますが)

が・・・私は自分でクラウドファンディングをするには至らず、外野からものを言う立場でしかありえないけれど、言う立場も作れず。。。
調査研究するのは面白いんだけど、結果を共有することも、発表することもないなと思い、それ以上研究?することもなくなりました。

でも、なんだか悶々としていて、ふとではクックパッドでプラットフォーム内のマーケティングを試してみようと思いつき、チャレンジしたのが先のレシピ開発でした。すごい論理の飛躍ですよね!!(笑

でも、自分でやってみて成果出せないと納得できない私(^^;)

このチャレンジをするにあたり・・・
①いつも(季節感なく)キッチンに微妙に残っていたりする材料で
②工数が少なく簡単そうで
③見ただけで味が想像できて
④誰でも安定した味が再現できそうで
⑤見た目がオサレ&美味しそうで
⑥簡単+今時人気のキーワードのタイトルで
レシピを作れば結構数字取れるんじゃないか?

という仮説のもと、自分の覚え程度に何も仕込まずUPしたレシピと、クックパッドユーザーとSEOを最初から意識して作り込んでUPしたレシピで、どれくらい数値が変わるのか試したものでしたが、効果は歴然。
UPした当初からこのレシピだけ抜群に数字伸ばしてたから、実験成功!って思っていましたが、今頃ここまで伸びるとはさすがに想定外でした。

これは、クックパッドのサイトの価値設定と仕組みづくりが徹底していた為、マーケットが読み切り易かっただけだと思うのですが、なかなかのHITになりました。

でも同様なレシピはネット上にもクックパッドにも何十も上がっている中で、そして4年後に(笑)こうして選んで頂けるとは思ってなくて、(たぶん、写真が良かった)純粋にこれは嬉しかったです^^
今回やってみて、やはりこのように、クラウドファンディングの各プラットフォームの仕組みによって、またそこに載せる情報整理によって何かに差がでるのではないかという気は否めませんが、個人的にこれですっきりしたのでこれ以上言及することはありません。

これからまたどんどんクラウドファンディングに参加される方は増えると思いますので、何か参考になりましたら幸いです。

ところで話は変わりますが、私は今までこうしたマーケティング的な見地から、いろんなお仕事をさせて頂いてきたのですが、実は今回でそういう立ち位置で市場をみてゆくのをやめようと思っています。

これからは、ちょっと数字から離れて市場を感じてみたいと思っています。
また、そんなことも事例ができましたところでお伝えしてゆきますね。