イオンの目の前にバローが出店!名古屋の激戦区に学ぶ「弱者が強者に勝つ」新ポジション構築戦略

名古屋の利益アップコンサルタント渡辺です。

今日ネットニュースでイオン名古屋ドームの近くにバローができるらしいと見かけました。 東区矢田南の「AOKI」跡地に、食品スーパー「バロー」の出店計画があるとのこと。

ここは「イオンモールナゴヤドーム前」のすぐ近く、しかも「ブロンコビリー」の隣という立地です。 これを見て、「バロー、めちゃくちゃ攻めた、面白い戦略を仕掛けてきたな!」と直感的に感じました。

前からイオンって周りに草も生えないような立地を選ぶなーと思っていたけど、これは面白い! だいたいイオンがある場所って、周りに他にお店がない「不便なところ」だと思いませんか?

参考:[号外NET 名古屋市北区・東区] 東区矢田南の「AOKI」跡地に食品スーパー「バロー」の出店計画があることが判明しました。 (https://nagoyakita-higashi.goguynet.jp/2026/02/18/valor/)

郊外にある広大な駐車場を備えた大型ショッピングモールの外観。イオンの立地戦略をイメージした写真

これは、イオンが「車でのアクセスが良く、競合が容易に出店できない広大な敷地」つまり「小さな個店が周りに1店舗だけポツンと作ったところで、集客のメリットが全くない不便な土地」を狙っているからです。

大企業がその広大な土地を丸ごと独占して開発してしまうため、周辺には中小企業や個店が買えるような手頃な土地が一切残りません。

つまり、「集客にあやかりたくても、物理的に参入すらできない不便な場所」をあえて選ぶことで、競合を完全にシャットアウトしているのです。
個店が作れない立地を見つけるのが、本当にうまいですよね。

「店舗ってほぼ立地で決まる」ので、そういうのを考えるのはめちゃくちゃ大事なことで。 大きなところにあやかるのを私たちは「コバンザメ戦略」って言うんですけど(笑

今回バローが仕掛けたのは、まさにビジネスの世界でいう『ランチェスター戦略における弱者の追随(コバンザメ戦略)』。 巨人が莫大な投資で作り上げた「ドーム前」という最強の集客力にタダ乗りし、そのおこぼれをスマートにさらう戦略です。

これは店舗だけではなくて市場を取る時も使う手だから、新規事業を立ち上げる人は覚えておくと良いですよ。

混雑する商業施設の立体駐車場。買い物時の渋滞や移動の煩わしさをイメージした写真

顧客のリアルな声が証明する「最強のスキマ(自社だけの新ポジション)」

それで、今回私がバローがすごいなと思うのは、イオンの近くにあるブロンコビリーの隣?にできるらしいこと。 今回のバローの立地(ブロンコビリーの隣)は、顧客の「動線」を実によく計算しています。

そこにあったらブロンコビリーに行った後に寄っちゃいますよね?

うちの甥や姪が小さかった時、いつもイオンで飲食した後「明日のパン買ってくる」とか「明日のお弁当の用意買ってくる」とかついで買いしてたし、どこか行くとスーパーかコンビニ寄って何か買ってたこと思い出しちゃいました。 みなさんは、そんな経験ありませんか?

それにイオンと比較して買う人もきっといると思うし、イオン嫌いだけど仕方なく買ってた人もいると思うし、どっちにしてもここに出店するのうまいなと思います。

実際、このニュースについて私のSNSで発信したところ、地元の友人(イチユーザー)から「まさにそれ!納得!」という大共感のコメントをもらいました。その内容が、経営戦略 of 視点から見てもあまりに本質を突いていたのでご紹介します。

【友人から届いたリアルな声】

  • 「イオンは食品を買うだけなら正直めんどくさい。渋滞する平面駐車場、いきなり4階まで上らされる立体駐車場、広大な店内、さらにナゴヤドームでドラゴンズの試合があると駐車整理券が必要…」

  • 「かと言って、近くのマックスバリュは品揃えがイマイチ。セントラルガーデンの成城石井は庶民向けじゃない」

  • 「だとすると、このバローはすごく使い勝手が良い気がする!」

これです。これこそが、大企業(巨人)の足元にできる「顧客のリアルな不満=最強の自社だけの新ポジション」の正体なんです。

巨人と戦わない。ロピア上陸で見せたバローの「棲み分けの技術」

スーパーマーケットの新鮮な生鮮食品売場。バローの日常的な買いやすさと品質をイメージした写真

私の家の近くでも、激安で大容量の『ロピア』ができた時、バローは価格競争をしませんでした。

バローは近隣の単身のサラリーマンや高齢者などの個食者を対象に『少量でも新鮮な地元の魚や肉、店内で焼く美味しいパン』という品質とタイパ(日常の買いやすさ)で勝負し、家族で車で来て大量購入するファミリー層を対象とするロピアと見事に棲み分けに成功したのです。

今回のイオン前でも、その『巨人と戦わないノリ』のノウハウが100%生きてくるのではないかと思います。

ちなみに弊社の経営理念は「共存共栄調和のとれた社会をつくる」
まさにピッタリ!
こうした賢い棲み分けができれば、競争せずに自分の欲しいだけ利益がとれるのです。
もうお互いをベンチマークしては戦いを仕掛ける時代ではなくなってきているんですね。

あなたの業界の「イオン(巨人)」は誰ですか?

今回のお話いかがでしたでしょうか? 今回のイオンとバローの戦いは、店舗ビジネスに限らず、私たち中小企業にとっても非常に大きなヒントになります。

どんな業界にも、イオンのような圧倒的なシェアを持つ「大企業(巨人)」が存在します。 彼らと同じ土俵で正面衝突(価格競争や規模の勝負)をしたら、中小企業はひとたまりもありません。

でも、だからと言ってあきらめるのではなく、今回のお友達のコメントにもあったように、巨人が大きすぎるがゆえに満たせていない「顧客のリアルな不満や、ちょっとしたスキマの需要」は必ず存在します。 そこをピンポイントで狙えば、小さな会社でも大手と戦わずに高い利益率を叩き出すことができるんです。

  • 「自社の業界における『巨人(イオン)』は誰なのか?」

  • 「その足元にある、自社が狙うべき『自社だけの新ポジション』はどこなのか?」

これらを一人で悩み、見つけ出すのは簡単ではありません。

「売上はあるけれど利益が残らない」「大手に価格競争を仕掛けられて苦しい」とお悩みの名古屋の中小企業経営者の方は、ぜひ一度、私と一緒に自社の「勝てる新ポジション」を見つけてみませんか?

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